書評
何をするわけでもなく、書店をふらーっと見回っていたら、不愉快なタイトルで、思わず足を止めてしまった。その名も「安倍晋三回顧録」 2023年で最も売れた本ベスト12位!なのだそうです。ベスト12位、ものすごく中途半端です・・・。ちなみに11位…
びっくりすることに、ちょうど十年なんだ。今年で。春樹レビューから。もうそんなたつのかよ。この十年、ハルキ特需に沸いていたといっていいほど、春樹バブルのいざなぎ景気 に、我ながら図々しくのっかってきた。 今はもうバブルはじけて元にもどったけど…
なんか、今、世界の至る所で、市中感染が拡大して、大変な状況なのだが、未だに「外へ遊びに出る」風景が広がっているので、ワシは一喝したい。若者よ。まだ油断するな。コロナはそこに存在する。人々よ。こんな時にこそ、本を読むのだ。コロナは、知の蒙を…
なんか近頃特定の人が「自己啓発風味の自己責任」や「努力論」を説き、世の中に実害を与えている。国に文句を言うなとか。誰かを責めるな、とか、酷い所になると、ホステスに税金をやるな!とか、外国人にやるな!とか、意味不明な事を言う人が沢山居る。コ…
先日、ネット上で話題の本「ケーキを切れない非行少年たち」を、読んで驚いた。売れている本らしく、読んだのだが、これは衝撃的な本だ。読んだ瞬間、常識が壊れる感覚に襲われ、変な感動が湧いてきた。というわけで、今日はこの本を紹介したいと思います。 …
現在、日本全国で引きこもりの数が、急激に増えていて、今、日本は完全に「引きこもり」大国となっている(川崎の事件や練馬区の事件で)更に引きこもり問題が過剰に報道され、お茶の間のワイドショーを賑わせていたが 私はある不安を持ってそれを眺めていた…
毎度毎度、反社会的カルト人間ではないかとトランプ支持者の集団のシュプレヒコールがかまびすしい昨今。ドナルドトランプ大統領が、日本の破格の厚遇で4日間の「接待外交」を体感し、日米の主従関係を晒されてしまったが、何気なく本屋で、「炎と怒り」「…
ネットを震撼させ日本「炎上」史に燦々と輝き続ける伝説の本「日本国紀」が60万以上も刷られ平積されている。60万部を超え、大ベストセラー。著者は、デマで有名な、百田尚樹。永遠の0の作者であり、保守論壇の代表格の作家だ そもそも私が「百田尚樹」…
石田衣良の小説がなんかすごいらしい。前々から書こうと思って先延ばしにしてたんだけど。文学シーンではちょっと話題になっているので知ってる人もいるかもしれないけど、その「すごさ」の実態を知る人はさほど多くいないように思う。 なにがすごいって「あ…
サラリーマンをしていると、辛いことが多いはずだ。うるさい上司や、クレーマー。ストレスはつのるばかりで、イライラしてばかり。はぁ。会社が嫌だ。そんなとき、人は、どうするか。そういうあなたに一助となってくれるのが、この村上文学だ。なぜ?と思う…
最近、出版される本の量のスピードについていけなくて目が眩む時がある。出版される本の物量に目が眩んで読みたい本も見つけられなくて困っているのだが、そういうときは大体「ベストセラーの本」を読むようにしてるんだけど、最近「不死身の特攻兵」という…
最近「カエルの楽園」って本が売れているらしい。本屋に大量に平積みされているから読んだ方もいるかも知れない。僕もずっと気になっていた。アマゾンレビューも大絶賛。ほとんどが高評価。この小説。いったいどんな話なんだろう。と思って読んでみたら中身…
2017年。日本で最もノーベル賞に近い村上春樹が「新作」を発表した。その全貌が激しい論争を巻き起こし今も世間に波紋を広げている騎士団長殺し。なんにせよハルキ待望の4,5年の一大イベントだ。このイベントに私も参戦しようと厳かな気持ちで「騎士…
本を読まない。そういう大学生が今増えているらしい。 面白い本を紹介するブログを5年やってきたが、この「本離れ」現象をどう解釈しよう。非常に嘆かわしい事態だ。「面白い本を探す」ことに命を燃やしながら20代の青春を過ごした僕は、ものごころついた…
最近、本ばかり読んでいる。 起きて読んで、寝て、また本を読んで、また寝て起きて、みたいな生活がここ何ヶ月ずーっと続いている。うつぎみでも本は読まなきゃいけないのである。金閣寺から、星の王子様、限りなく透明に近いブルー、名作小説のたぐいと、偉…
びっくりすることに、ちょうど一年なんである。今年で。春樹レビューから。もうそんなたつのかよ。この一年、ハルキ特需に沸いていたといっていいほど、春樹バブルのいざなぎ景気 に、我ながら図々しくのっかってきたと思う。 今はもうバブルはじけて元にも…
満を持して、村上春樹を読んでみました。めちゃ売れてるって評判だし、本屋でも下品なぐらい平積みされてるし、アイフォーンの新作かってぐらいの長蛇の列がテレビで流れていたので、あんまりウザイから読んでみたのです。 読んでみてすぐに王様のブランチで…
何をするわけでもなく、書店をふらーっと見回っていたら、不愉快なタイトルが目に入ってきたので思わず足を止めてしまいました。その名も「置かれた場所で咲きなさい」 2012年で最も売れた本ベスト2位!なのだそうです。ベスト2位、ものすごく中途半端です…
しかしボツって辛いよね。僕も昔、漫画を投稿していて渾身の力作が、何度もボツになってますから、ボツの苦しみは痛いほどわかりますよ。ほんと、自分を全否定されたような。あの感じ。『お前のもんを面白がってるやつはお前だけ!!!』ってものすごい高み…
なんか最近になってアイデアが糞詰りになってきた。これといった発想が全く湧きでてこない。まだなんにもデビューしてもないのに、米びつがカラだ・・・。底を尽きた・・・。アマの分際でこの体たらくって・・・・やばくね? どうしたらいいのかなこれ。将来…
夏だ。本格的に暑い。そして蝉がうぜぇ。うるさすぎて寝つけない。こういうときは怖い小説だ。怖い。なかなか普段の生活で怖いという出来事に遭遇することはないが、怖いと感じる小説に出くわすことは何度もあるではないか。 そこで今回は怖いと訊いて「あれ…
前回2ちゃんで叩かれたので、こういう本を手に取ったんですよ。「アート・スピリット」っていう。ロバートヘンライっていう訊いたこともない画家のおっさんが、若い芸術家志望のために、「おまえらがんばれよ」「おまえら天才なんだから」「傑作書けよ。お…
このブログは基本的に、ブログ主であるこの俺の感性にビビっときた本しか取り上げないことになっている。氷点下40度ドマイナス思考のこの俺がビビッとくるのは、当たり前だが、基本的にとことんネガティブな内容だ。ネガティブすぎて、かえってテンション…
暇だ。バイト全然行く気しない。こんな暇なときは。ブログでもやろう。アクセス数アップさせよう。タイムリーな話題を提供してやろう。そう思いたって、文芸春秋で読んだんですよ。「冥土めぐり」 このブログの雰囲気とはちょっと違うんですけどね。新しい風…