春樹の新作がまたアホみたいに売れているらしい。30万部だってよ。
しかしその波に乗じてわしの本も売れるのだから、喜ばしいことである。
でも正直、オレの本、すごいリアルな話するけど、まだ3900部ぐらいらしいよ。
3900部かあ、って思うよね。売れてる本は一万からっていうから、遠く及ばない。
・・・でも実は、編集者からこれを聞かされたとき、ちょっとうれしかったのだ。3900人も読んだやつおんのかい、って思った。
しかもそのうち、一人は外人(オーストラリア人)だというから驚きだ。
しかしまぁ、本出して半年近く経ったんだけど、何が変わったか、というと決定的なとこを思い返してみると、
まず変わったことで筆頭にあげられるのは、「親、親戚間との世間体がよくなった」
・・・ということだ。これは前にも言ったけど、でも本を出して変わるってことの一番は、これに尽きると思う。
今、義理の母ちゃんのおばあちゃんの妹さん(とみこさん)が、オレの本をいっぱい買ってくれてるらしい。(遠いだろうって思うんだが)
とにかくそんな遠い付き合いの幅が増えるのも、本を出す効用であろう。
親からの体面もまちがいなく良くなった。とくに大学をやめてからはただの引きこもりニートだったので、母ちゃんから邪魔者扱いされていたが、それもかなり穏便にはなってきてる。少なくとも親戚の前に堂々と出れるようになったことは大きな変化だと思う(昔は何かと理由をつけてブックオフとかに隠れていた)
でも変わったことはそのぐらいだな。
本を出しても、アクセスそんな増えないし。相変わらず引きこもりだし。今年になって、家族以外の人と会ってないし。なんかもっと仕事とかも、もらえるんかな、って思ったけど、これがほんとにたまーーーーーーーーに、ぐらいで基本的に、オファーなし状態なんである。承認願望も満たされない。自信もわいてこない。というか本を出す以前のほうが、もっと自信もあったような気がする。
いわゆるネットでうけて、ツイッターでうけて、ブロガーとかが「本出しましたー」って、仕事もじゃんじゃんきて、そんで周りのやつらも「ウェーイ」ってなってる状態、よく見かけるが、あれとはぜったい、違う。ウェーイ感、どこにもない。
なんかプシュー・・・って音がするぐらい、「出」が冴えてない感じがする。これが人生か。